転職サービスをやめたい|「退会」より先に確かめること。退会しても個人情報は消えません

参考にした情報(一次情報にあたって確認しています)

この記事の表は、各社の公式ヘルプ・利用規約・プライバシーポリシーを1社ずつ読んで作りました。根拠になった原文の引用・出典・確認日は、サービスごとの記事にすべて載せています。法令はe-Gov法令検索で取得した個人情報保護法・職業安定法の条文を確認しました。まとめサイトや個人ブログは情報源にしていません。
文=解約ナビ「ヤメプロ」編集部

転職サービスをやめたいとき、多くの人が「退会」を探します。でも各社の公式ページを1社ずつ読んでいくと、あなたが本当にやりたいことは、退会ではないかもしれません。

この記事でいちばん役に立つところ

転職サービスで「やめる」には、4つの別々の手続きがあります。
① 連絡を止める ② サービスをやめる(退会) ③ 個人情報を消す ④ お金を止める(有料プランのみ)
このうち②をしても③は起きません。そして多くの人が本当に望んでいるのは①です。

目次

「やめる」には4つの手続きがあります

やりたいこと手続き注意
連絡を止めたい
(やめるかは決めていない)
メール配信・スカウトの設定変更これで足りることが多い。退会と違って元に戻せます
サービスをやめたい退会(サービス停止)個人情報は消えません。選考中の案件が辞退扱いになる会社があります
個人情報を消したい個人情報の消去・利用停止の請求退会とは別の手続き。個人情報保護法にもとづいて請求します
お金を止めたい有料プランの解約(自動更新の停止)退会しても課金が止まらないことがあります。ビズリーチのみ該当

この4つはそれぞれ別の場所で手続きします。「退会したのにメールが来る」「退会したのに請求が来る」の多くは、この取り違えが原因です。

退会しても、個人情報は消えません

ここが最も誤解されている点です。各社の公式が、退会とデータ消去を別のものとして書いています。

  • ビズリーチ:利用規約に「削除されることを了承します」とありますが、その直後に「削除の義務を負うものではありません」と書かれています
  • マイナビ:マイナビ転職は「WEB履歴書情報などは失われてしまいます」としか書かれておらず、個人情報が削除されるとはどこにも書いていません(マイナビ転職エージェントの側は「完全に抹消されます」と明記。同じ会社で書き方が違います)
  • doda:プライバシーポリシーに「お客さまが各サービスを退会した後も利用する場合があります」という注記があります
  • リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXT退会してもレジュメは削除されません。削除は退会完了画面の別の導線から

消したいなら、法律にもとづいて請求できます

個人情報保護法の第35条第5項に、こういう規定があります。

本人は、個人情報取扱事業者に対し、当該本人が識別される保有個人データを当該個人情報取扱事業者が利用する必要がなくなった場合、…当該保有個人データの利用停止等又は第三者への提供の停止を請求することができる。

e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」第35条第5項(2026年9月9日確認)

退会した人は「利用する必要がなくなった場合」にあたります。つまり、消去または利用停止を請求できます

ただし「請求すれば必ず消える」ではありません

法律が定めているのは「請求できる」ことと、事業者は「請求に理由があることが判明したとき」に「必要な限度で」応じる義務がある、というところまでです。「◯日以内に消さなければならない」という定めもありません(条文にあるのは「遅滞なく」です)。

一方で、断られた場合でも通知する義務が事業者にあります(同条第7項)。請求したのに何の返事も来ない、という状態は法令上おかしい、ということです。

請求の窓口は、各社のプライバシーポリシーに書かれています(個人情報保護法 第32条第1項第3号で、手続を公表することが義務づけられているためです)。会社ごとに窓口が違うので、各社の記事で特定しています。

連絡だけ止めたいなら、退会しないほうがいい場合があります

サービス退会せずに連絡を止められるか
リクルートエージェントできます。メール配信の停止設定あり。ただし公式が案内する配信停止ページの一部が、現在たどり着けない状態です(後述)
dodaできます。メール配信だけ止めるのが最も安全。エージェントサービスの停止でも連絡は止まりますが、選考中の求人は辞退扱いになります
マイナビできます。メールとスカウトの設定を個別に変更
ビズリーチできます。退会せずに通知を止める設定あり
リクルートダイレクトスカウトできません。会員規約に「本サービスの利用中は、スカウトの受信を停止することはできません。」と明記。止める唯一の手段が退会です
リクナビNEXTできます。「オファーに関する設定」をOFFにできます

同じリクルート系なのに、正反対でした

リクルートダイレクトスカウトはスカウトを止める設定そのものが無く、やめるしかありません。一方リクナビNEXTは設定で止められます。(→ リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXTの記事)

退会したのに連絡が来る、いちばん多い原因

  • ログインすると自動で再登録される。リクルートダイレクトスカウトとリクナビNEXTは、退会後にログインすると再登録されると公式ヘルプが明記しています(→ リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXT
  • 同時に登録された別サービスが残っている。マイナビ転職の会員登録時に「マイナビスカウティング」へ同時登録され、退会は連動しません(→ マイナビ
  • すでに直接やりとりが始まった相手には効かない。dodaはパートナーエージェントとの連絡が始まっていると、停止しても連絡が止まらないことがあると明記しています(→ doda
  • 企業に渡った情報は、サイト側では消せない。求人企業へ直接削除を依頼する必要があります(→ リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXT

退会する前に、取り返しがつかないこと

職務経歴書は、退会すると取り出せなくなります

dodaは、退会すると職務経歴書や証明写真をダウンロードできなくなると明記しています。時間をかけて書いたものが消えます。退会ページからは案内されておらず、別のFAQに書かれています。やめる前に、手元に保存してください。

  • リクルートエージェント:個人情報の消去を依頼すると、再登録のときに前回の情報を引き継げなくなります
  • doda:退会後はカスタマーセンターでも登録情報を確認できなくなります
  • マイナビ:退会(個人情報削除)の申請後、実際の処理に何日かかるかは公表されていません

会社の名前と、個人情報の窓口が一致しません

意外に思われるかもしれませんが、サービス名と運営会社が違うことがあります。個人情報の請求先を間違えないために、確認しておく価値があります。

サービス運営
リクルートエージェント株式会社インディードリクルートパートナーズ
リクルートダイレクトスカウト株式会社インディードリクルートパートナーズ
リクナビNEXTIndeed Japan株式会社
リクルートID株式会社リクルート
dodaパーソルキャリア株式会社
マイナビ転職/マイナビ転職エージェント株式会社マイナビ
ビズリーチ株式会社ビズリーチ

リクルート系は3社に分かれており、個人情報の窓口も3つ別々です。「リクルートに問い合わせれば全部消える」わけではありません。

公式の案内が、実際には機能していない箇所があります

調べていて実際に確認できたことを、そのまま書きます。

  • リクルートエージェント:公式ヘルプ3記事が案内するメール配信停止ページが、開くとトップページへ転送されます。ほかに「一時保存情報の消去」「前回情報での再登録」の2ページが404でした(2026年9月9日に実測)
  • マイナビ:公式サイトに「マイナビエージェント」という表記が1か所もありません。公式は「マイナビ転職エージェント」「マイナビ転職AGENT」と表記しており、利用者が検索に使う名前では、公式サイト内から退会ページにたどり着けません
  • リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXT公式ページどうしが矛盾しています。リクナビNEXTのヘルプは「リクルートIDを退会すると各サービスも同時に退会される」と書き、リクルートIDとダイレクトスカウトのヘルプは「各サービスを先に退会しないとID退会できない」と書いています

順番を間違えると詰みます

リクルート系をやめるときは、先に各サービスを退会し、そのあとリクルートIDの順が安全です。またリクルートカードを持っている、課金中のサービスがある、じゃらん等で未来の予約があると、リクルートIDの退会そのものができません。

転職サービスには、もうひとつ法律がかかります

個人情報保護法だけでなく、職業安定法も適用されます。

公共職業安定所等は、求職者等の個人情報を適正に管理するために必要な措置を講じなければならない。

e-Gov法令検索「職業安定法」第5条の5第2項(2026年9月9日確認)

求職者の個人情報は「業務の目的の達成に必要な範囲内」でしか収集・保管・使用できません(同条第1項)。2022年の改正でスカウト型の転職サイトも対象になっています。

担当者が辞めても、守秘義務は続きます

職業紹介事業者等及びこれらの代理人、使用人その他の従業者でなくなつた後においても、同様とする。

e-Gov法令検索「職業安定法」第51条第1項(2026年9月9日確認)

「担当のキャリアアドバイザーが退職したら、自分の情報はどうなるのか」への答えです。担当者が会社を辞めた後も、守秘義務は消えません。

サービス別の詳しい手順

サービスこの記事でいちばん役に立つところ
リクルートエージェント担当に言わずフォームだけで完了する。ただし「一時停止」は公式に存在しない
doda連絡を止めるだけなら退会は不要。退会前に職務経歴書のダウンロードを
ビズリーチ先に自動更新を止める。退会してもApp Storeの課金は止まらない
マイナビマイナビ転職とマイナビ転職エージェントは別サービス。片方をやめても、もう片方は残る
リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXTやめてもリクルートIDは残る。スカウトを止める設定が無いサービスがある

転職サービスの退会シリーズ(一次情報で確認しています)

リクルートエージェントの退会
担当に言わずフォームだけで完了。ただし「一時停止」は公式に存在しません

dodaの退会
連絡を止めるだけなら退会は不要。退会前に職務経歴書のダウンロードを

ビズリーチの退会
先に自動更新を止める。退会してもApp Storeの課金は止まりません

マイナビの退会
マイナビ転職とマイナビ転職エージェントは別サービス。片方をやめても残ります

リクルートダイレクトスカウト/リクナビNEXTの退会
やめてもリクルートIDは残ります

出典一覧

  • e-Gov 法令検索「個人情報の保護に関する法律」(平成十五年法律第五十七号)第32条・第33条・第34条・第35条・第40条 laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057(2026年9月9日確認)
  • e-Gov 法令検索「職業安定法」(昭和二十二年法律第百四十一号)第5条の5・第51条 laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000141(2026年9月9日確認)
  • 各サービスの公式ヘルプ・利用規約・プライバシーポリシー(URLと確認日は、サービスごとの記事の出典一覧に記載しています)

この記事の内容は、各社の公式ヘルプ・利用規約・プライバシーポリシー、および e-Gov 法令検索で取得した個人情報保護法・職業安定法の条文にもとづいています。詳しい出典と確認日は各サービスの記事をご覧ください。各社の仕様は変更されることがあるため、手続きの前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。記載に誤りを見つけた場合は、訂正・お詫びページに記録します。

この人たちについて

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