文=仁藤 律(解約ナビ 運営者)
DMM英会話をやめようと思って設定画面を探しても、「解約」「退会」というボタンは出てきません。DMM英会話でレッスンの契約を止める手続きは「休会」という名前だからです。そして「退会」という言葉は、DMM英会話ではなくDMMアカウントそのものを削除することを指します。この2つを取り違えると、止めたつもりで課金が続いたり、逆に消すつもりのなかったDMMポイントまで失ったりします。
結論から言うと・・・止めたいだけなら必要なのは「休会申請」だけで、有効期限日までに申請すれば翌日から料金は発生しません。ただし日割り返金はなく、さらに「初月特典」価格で入会した人は、3か月目の決済が終わる前にやめると割引の差額を請求されます。ここが一番の落とし穴です。
DMM英会話にログイン →「登録情報変更」ページの最下部にある休会申請ボタン → 利用中プランの最終有効期限日を確認 → 休会理由のアンケートに回答(必須) → 完了画面と「【DMM英会話】サービス 休会手続き完了のお知らせ」メールが届けば手続き完了です。申請はプランの有効期限日までに行う必要があり、間に合わなければ同じ内容で自動更新されます。アカウントごと消したい場合は、休会申請を済ませたうえで別途DMM会員の退会(アカウント削除)手続きが必要です (DMM英会話 よくある質問「休会申請の方法を教えてください。」・2026年9月6日確認/同「休会ではなく退会(アカウントの削除)の方法を教えてください。」・2026年9月6日確認)。
ヤクちゃん「休会」って一時停止のことですよね? 私はもう完全にやめたいんですが、それでも休会でいいんですか?
カイくんそれで合っています。DMM英会話には「解約」という手続き名がなく、課金を止める手続きが休会に一本化されています。休会中は料金が一切発生せず、再開期限もありません。逆に、旅行の数日だけ止めるといった一時停止はできない仕組みです。
この記事は、DMM英会話の課金を止めたい人・初月特典や8ヶ月プランで契約した人・無料体験のまま自動課金されたくない人に向けて、公式サイトの一次情報だけを根拠にまとめています。
DMM英会話の解約は「休会申請」。有効期限日までに出せば翌日から課金は止まる
まず全体像を整理します。DMM英会話は合同会社DMM.com(東京都港区六本木三丁目2番1号/DMMサポートセンター 03-6670-3911)が運営しています (DMM.com 特定商取引法に基づく表示・2026年9月6日確認)。
| 項目 | 公式の内容 |
|---|---|
| 手続きの名前 | 「解約」ではなく休会申請(アカウント削除は「DMM会員の退会」で別手続き) |
| 窓口 | マイページの「登録情報変更」ページ最下部。電話・メールでの手続き案内は見当たらない |
| 締め切り | 「休会申請は、選択中のプランが更新される日の前日まで…に行われる必要があります」 |
| 止まるタイミング | 有効期限日の翌日に自動更新されず休会。期限日までレッスンは受講可 |
| 日割り返金 | なし。「一度利用者から当社に対し支払われた利用料金は、理由を問わず返金いたしません」 |
| 取り消し | 「休会申請は有効期限最終日まで取り消すことが可能です」。ただし無料体験期間中の申請は取り消し不可。初月特典の注意事項だけは「お客様ご自身で休会申請を取り消すことはできません」と別記載(後述) |
| 休会中の費用 | 「いいえ、料金は一切発生しません」。再開期限もなし |
| レッスンチケット | 購入分は有効期限30日。休会中も期限内なら使えるが、期限は延長・返金・買取なし |
| 期間拘束 | 標準の月額プランは1か月ごと。ただし初月特典(3か月目の決済まで)と8ヶ月プラン(契約期間中は休会できない)は別扱い |
| クーリング・オフの記載 | 利用規約・特商法表示・よくある質問のいずれにも語句を確認できず〔未確認〕 |
出典は順に、DMM英会話利用規約 第15条第2項・第7条第5項・第8条第2項 (DMM英会話利用規約・2026年9月6日確認)、よくある質問「休会・再入会・退会(アカウントの削除)」および「休会中に料金は発生しますか?」 (DMM英会話 よくある質問・2026年9月6日確認) です。
🔑 この記事でいちばん伝えたい2つの発見
発見1:「初月特典」は、3か月目の決済まで続けることが条件になっている
DMM英会話の料金プランページは、多くのプランに「初月特典価格」を表示しています。たとえばスタンダードプラン毎日1レッスンは初月1,745円、2ヶ月目以降は月6,980円です。ここまでは普通の初回割引に見えます。問題は注意事項に書かれた条件のほうです。
本特典で対象プランへご入会後、同じプランのご契約を2度自動更新いただくことが条件です。3ヶ月目の決済が完了する前に休会申請をされた場合、またはアカウントが休会状態となった場合は特典の対象外となり、2ヶ月目以降のプラン料金と特典価格の差額分の金額が別途請求されます。
つまり初月特典で入ると、割引を返さずに済むのは3か月目の決済が終わってからです。しかも公式は、意図しない停止も同じ扱いだと明記しています。
※クレジットカード情報の変更漏れや有効期限切れ、DMMポイント不足等により、意図せず休会状態となった場合でも同様となりますのでご留意ください。
カードの有効期限が切れて決済が通らなかっただけでも差額請求の対象になる、という書き方です。初月特典で契約したなら、最初の3か月はカードの有効期限とDMMポイント残高を意識しておく必要があります (DMM英会話 料金プラン・2026年9月6日確認/同内容は初月特典ページにも掲載・2026年9月6日確認)。
もうひとつ、この注意事項には「なお、お客様ご自身で休会申請を取り消すことはできません。」という一文が続きます。よくある質問のほうは「休会申請は有効期限最終日まで取り消すことが可能です」と案内しているので、一見すると正反対です。ただし置かれている場所を確認すると、この「取り消せない」の一文は料金プランページと初月特典ページのどちらでも「初月特典について」の注意事項の中にしかなく、しかも上の差額請求の文と同じ項目に続けて書かれています。逆によくある質問の「休会申請の取消方法」は、取り消せない例外として無料体験期間中の申請だけを挙げ、初月特典には触れていません。サイト全体で説明が食い違っているのではなく、初月特典で入会した人にだけ別の条件が置かれている、と読むのが自然です。
もっとも、それが「取り消しの操作自体をさせない」という意味なのか「取り消しても特典価格は戻らない」という意味なのかまでは、公式の記載からは確定できません〔未確認〕。いずれにせよ実務上の結論は同じで、初月特典で入会した人は「あとで取り消せる」前提で休会申請を出さないことです。迷っている段階なら申請せず、先にDMMサポートセンターへ確認してください。
発見2:8ヶ月プランは契約期間中に休会できない。その「契約期間8ヶ月・一括払い」は料金表のページに書かれていない
料金プランページの8ヶ月プラン欄には、「毎日1レッスン8ヵ月/49,160円(税込)/1レッスン198円/1日25分」という表示があります。契約期間が8か月であること、支払いが一括であること、8か月ごとに自動更新されることは、この欄からは分かりません。それらはよくある質問の別ページにまとめられています。
| 毎日1レッスンプラン | 毎日1レッスン8ヶ月プラン | |
|---|---|---|
| 税込価格 | 6,980円 | 49,160円 |
| 1ヶ月あたりの料金 | 6,980円 | 6,145円 |
| 契約期間 | 1ヶ月 | 8ヶ月 |
| 課金システム | 月額制 | 一括払い(8ヶ月分) |
| プラン更新 | 1ヶ月毎の自動更新 | 8ヶ月毎の自動更新 |
表は公式の記載をそのまま転記したものです。そして同じページの注意事項には、契約期間の途中で抜けられるかどうかがはっきり書かれています。
8ヶ月プラン開始後は、契約期間中にプランを一時休止することはできません。/契約期間が残っている状態で休会はできません。/契約期間が残っている状態でも退会は可能ですが、日割り計算での返金対応は行っていません。
つまり8ヶ月プランは、8か月の有効期限日が来るまで休会そのものができません。休会申請を出すこと自体は契約期間中でもできますが、実際に休会の状態になるのは有効期限日の翌日です。それより早く抜ける手段として残るのはDMM会員の退会(アカウント削除)だけで、公式が明記しているとおり日割り返金はありません。よくある質問はさらに「休会申請後にプランの契約期間がまだ残っている状態でDMM会員の退会をされた場合は、プランの残りの予約可能数や、お手持ちのチケット等はすべて無効となり、レッスンのご利用ができなくなります」としています。他プランへのダウングレードも申請自体はできますが、「お手続き完了後も8ヶ月プランの有効期限日までは引き続きプランが継続されます」とあり、契約が途中で終わるわけではありません (DMM英会話 よくある質問「スタンダード毎日1レッスン8ヶ月プラン」・2026年9月6日確認/同「休会ではなく退会(アカウントの削除)の方法を教えてください。」・2026年9月6日確認)。
💰 結局いくらかかるのか
月の途中でやめても日割り返金はない
DMM英会話の課金日は、入会日を起算日とした1か月単位です。公式の例では、2月20日に月額制プランへ入会した場合、1か月目の利用期間は2/20〜3/19、有効期限日は3/19、次の課金日は3/20になります。カレンダーの月初・月末とは無関係です。
そのうえで、利用規約第7条第5項はこう定めています。
本サービスの利用料金は、選択中のプランにおいて設定されている期間単位で支払われるものとし、一度利用者から当社に対し支払われた利用料金は、理由を問わず返金いたしません。ただし、当社の責めに帰すべき事由により本サービスが提供されなかった場合にはこの限りではありません。
特定商取引法に基づく表示の返品欄も「・DMMバーチャルオフィス/英会話 サービスの性質上、サービス開始後の返金は受け付けないものとします。」となっています。早くやめても払い戻しはないので、休会申請を早めに出しつつ、有効期限日までレッスンを使い切るのが合理的です。休会申請中でも有効期限当日は23:30開始のレッスンまで受講できます。ただし休会処理が完了した時点で予約中の通常予約レッスンは自動キャンセルになります。
初月特典を使って早くやめた場合に請求される金額
公式が示しているのは「2ヶ月目以降のプラン料金と特典価格の差額分」という言い方だけで、計算式や具体的な請求額は書かれていません〔未確認〕。参考までに、公式の初月特典価格と2ヶ月目以降の価格の差は次のとおりです(いずれも税込・オプションなし)。実際の請求額は必ず購入内容の確認画面と問い合わせで確定させてください。
| プラン | 初月特典価格 | 2ヶ月目以降 | 差 |
|---|---|---|---|
| スタンダード 毎月8レッスン | 1,220円 | 4,880円 | 3,660円 |
| スタンダード 毎日1レッスン | 1,745円 | 6,980円 | 5,235円 |
| スタンダード 毎日2レッスン | 2,995円 | 11,980円 | 8,985円 |
| スタンダード 毎日4レッスン | 4,995円 | 19,980円 | 14,985円 |
| プラスネイティブ 毎月8レッスン | 3,245円 | 12,980円 | 9,735円 |
| プラスネイティブ 毎日1レッスン | 5,720円 | 22,880円 | 17,160円 |
| プラスネイティブ 毎日2レッスン | 11,245円 | 44,980円 | 33,735円 |
| プラスネイティブ 毎日4レッスン | 18,245円 | 72,980円 | 54,735円 |
金額はいずれも料金プランページの表示から引いたものです。なお初月特典の対象は上記8プランで、スタンダードプラン毎日5レッスンと8ヶ月プランは対象外と明記されています。
レッスンチケットとDMMポイントは持ち越せない
DMM英会話には別売りのレッスンチケットがあります。プラスレッスンチケット500円/枚、プラスネイティブチケット1,700円/枚、今から8分レッスン スタンダード講師チケット325円/枚、同スタンダード/日本人講師チケット850円/枚などです(まとめ買いで単価が下がります)。
利用規約第8条第2項は「購入用レッスンチケットの有効期限は30日とし、理由を問わず有効期限の延長はいたしません。」と定め、同条は買取・返金も行わないとしています。休会しても30日のカウントは止まりません。よくある質問も「チケットの有効期限は休会後も継続してカウントされ、所定の有効期限を経過しますと、利用されなかった場合でもチケットは失効します」と説明しています (DMM英会話 レッスンチケット購入(価格)・2026年9月6日確認/同 よくある質問「休会中にレッスンチケットは使えますか?」・2026年9月6日確認)。
ただし例外が2つあります。7日間の無料体験期間中に休会申請をした場合はチケットが即時すべて失効し、再発行はされません。また休会ではなくDMM会員の退会(アカウント削除)をした場合は、アカウントごと消えるためチケットも失効し、さらに「残っているDMMポイントなどのご利用もできなくなります」。DMMポイントは英会話専用の残高ではなくDMM全体の決済手段なので、英会話をやめるだけならアカウント削除まで進める必要はありません。
クーポンにも注意点があります。「一度休会してしまうと現在のクーポンは無効となり、再入会時に割引は適用されません。プラン変更時も同様に無効となります。」と明記されています。
無料体験は「予告なく」有料に切り替わる
無料体験は入会完了から7日間で、期間中は無制限にレッスンを受けられます。切り替わり方は利用規約第9条第5項に書かれています。
利用者が無料体験レッスン期間の終了時間が経過するまでに休会しない限り、当該期間が終了する旨の予告なく、第7条第1項に基づく利用料金の課金が自動的に開始されます。
「終了しますよ」という事前通知は約束されていない、と規約自身が書いています。試すだけのつもりなら、登録した瞬間に7日後の日付をカレンダーに入れておくのが確実です。また、DMMポイント払いを選んだ場合や、以前使ったことのあるクレジットカードを登録した場合は無料体験自体が付与されず、登録完了と同時に入会になる点にも注意が必要です。
体験期間中に休会申請をすると即時休会となり、予約中のレッスンはキャンセル、手持ちのチケットは全失効、しかも申請の取り消しはできません。体験を最後まで使ってから止めたい場合は、7日目の終了時間ぎりぎりまで待って申請することになります。
⚖️ 法律上の位置づけ
「オンラインだから特定継続的役務にあたらない」は誤りです
まずここを正しておきます。特定商取引法の「特定継続的役務提供」は、エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、結婚相手紹介サービス、パソコン教室の7つを対象としています。そして消費者庁は、対象になるかどうかは提供手段では決まらないと明示しています。
※役務の内容がファックスや電話、インターネット、郵便等を用いて行われる場合も広く含まれます。
逐条解説にも「(注)役務の提供がファクシミリや電話、インターネット、郵便等を用いて行われる場合も広く含まれる。」という同趣旨の注記があります。オンラインであること自体は、対象から外れる理由になりません (消費者庁 特定継続的役務提供Q&A・2026年9月6日確認/同 逐条解説・2026年9月6日確認)。なお語学教室の場合、期間の要件は「2月を超えるもの」、金額の要件は入学金・受講料・教材費など名目を問わない総額が「5万円を超えるもの」(消費税込み)です。
本当の分かれ目は「期間の定めがあるか/続けるかを自分で自由に選べるか」
逐条解説は、月謝払いで解約も自由にできる契約形態について次のように述べています。
なお、小規模学習塾に多く見られるような契約形態としてあらかじめ期間を定めて契約するのではなく、月謝払いで役務提供し、解約も自由にできるというような場合は、月ごとに契約が更新されていると考えられ、基本的には役務提供期間は政令で定める期間(学習塾においては2か月)を超えていないと評価されるが、契約の実態によっては該当する場合もある。
DMM英会話の標準的な月額プランは、契約期間1か月・1か月ごとの自動更新で、有効期限日までに休会申請すれば止められます。この形は上の説明にあてはまり、期間の要件(語学教室は2月超)を満たさないと評価されるのが基本です。ただし引用の末尾どおり「契約の実態によっては該当する場合もある」という留保が付いており、月額制なら常に対象外だと言い切れるわけではありません。
そこで自己診断の材料になるのが、この記事で挙げた2つの仕組みです。
- 8ヶ月プラン:公式が「契約期間8ヶ月」「一括払い(8ヶ月分)」と明記しています。あらかじめ期間を定めた契約なので、上の月謝型の説明とは別に考える必要があります。表示価格は49,160円(税込)で、5万円という金額の要件をわずかに下回る水準ですが、ビジネス英会話オプション(月3,000円)やレッスンチケットを追加すれば支払総額は変わります。
- 初月特典:形式上は1か月ごとの契約ですが、割引を維持する条件が「3か月目の決済完了まで続けること」で、途中でやめると差額が請求されます。これを「契約の実態」としてどう評価するかは、公式資料からは決まりません。
逐条解説には、有効期限の定めのないチケットや回数券は「特段の事情のない限り常に政令で定める期間を超えるものとして扱う」という記述もあります。ただしDMM英会話のレッスンチケットは有効期限30日と明示されているので、この無期限チケットの話は当てはまりません。
結論として、同じDMM英会話でも、契約したプランによって法律上の位置づけは変わります。自分の契約が該当するかどうかの最終判断は、消費者ホットライン188に確認してください。
もし該当する場合に使える権利
特定継続的役務提供にあたる契約なら、次の2つが使えます。
- クーリング・オフ(法第48条):8日間。起算日は契約書面を受領した日を含めて数えます。書面または電磁的記録(電子メール、事業者サイトの専用フォーム、FAXなど)で行い、通知を発した時点で効力が生じます。損害賠償や違約金を請求されることはなく、すでに役務が提供されていても対価を請求されません。不利な特約は無効です。
- 中途解約権(法第49条):8日を過ぎた後も、契約期間中であればいつでも、理由を問わず将来に向かって解除できます。関連商品(書籍・教材、CD/DVD等)を購入していれば併せて解約できます。契約期間が満了した後は使えません。
ここで知っておく価値が高いのが、書面をもらっていない場合の扱いです。逐条解説はこう述べています。
役務提供事業者等がこれらの書面を交付しなかった場合はもとより、クーリング・オフができる旨が記載されていない等、書面に重要な事項が記載されていない場合、クーリング・オフをすることができなくなるまでの8日間の起算日が到来せず、クーリング・オフできる時間が継続することになる
つまり書面に不備があれば8日のカウントがそもそも始まっていないということです。中途解約時に請求できる損害賠償にも上限があり、語学教室では役務提供開始前が1万5000円、開始後は提供済み役務の対価相当額に加えて「5万円または契約残額の20%のいずれか低い額」までです。ただし逐条解説は「あくまで上限を規定したものであり、本項に定める額まで請求できる権利を役務提供事業者に与えたものと解してはならない。」と明記しています。上限=請求される額ではありません。入学金・入会金を返さないという特約も無効です。
「オンライン契約だから8日以内なら解約できる」は使えません
ネットで申し込んだ契約について、通信販売の返品ルール(特定商取引法第15条の3)を持ち出す説明を見かけますが、この条文は「商品又は特定権利の売買契約」に限られており、役務(サービス)の提供契約には適用されません。オンライン英会話のレッスンはサービスなので、この8日返品ルールは根拠になりません。教材などの「商品」を別に買った場合は対象になり得ますが、広告に返品特約があればそちらが優先します。
一方で、役務にも及ぶルールもあります。特定商取引法第15条の4は主語が「販売業者又は役務提供事業者」で、申込み画面の表示義務違反によって誤認して申し込んだ場合、申込みの意思表示を取り消せるとしています。無料期間後の自動課金や解約条件が分かりにくい表示で誤解して申し込んだのなら、この規定が問題になり得ます。
特商法に該当しなくても、消費者契約法は常に効いている
消費者契約法第9条第1号は、解約に伴う損害賠償や違約金のうち「平均的な損害の額」を超える部分を無効としています。同条第2項は、消費者から求められた場合に算定根拠の概要を説明する努力義務を事業者に課しています。
初月特典の差額請求のように、途中でやめたことを理由に金銭を請求される仕組みは、特定継続的役務提供に該当しなくてもこの条文で争える可能性があります。実際に請求されて金額に納得できないときは、算定根拠を尋ねたうえで188に相談してください。
特に次のケースは、自分で結論を出さずに188へ持ち込む価値があります。
・8ヶ月プランなど期間を定めたプランを契約していて、途中でやめたい
・キャンペーンや初月特典の継続条件を理由に差額や違約金を請求された
・教材やチケットをまとめて購入し、支払総額が5万円を超えている
・契約書面や概要書面を受け取っていない、クーリング・オフの記載がない
📗 これから契約する人へ
やめるときに困らないための、契約前のチェックポイントを整理します。
- 初月特典価格で入るかどうかを意識して選ぶ。安く始められる代わりに、実質的な判断期限は3か月目の決済までです。1か月だけ試したいなら、割引の差額を払う前提になることを理解しておきましょう。
- 8ヶ月プランは「8か月分の一括払い」だと理解してから申し込む。1か月あたり6,145円は確かに安いですが、契約期間が残っている状態では休会できず、日割り返金もありません。
- 無料体験の終了日をカレンダーに入れる。規約上、事前通知なしで課金が始まります。DMMポイント払いや使用歴のあるカードでは、そもそも無料体験が付きません。
- チケットは使い切る見込みがあるときだけ買う。有効期限30日、延長・返金・買取なしです。
- 止めたい月は、有効期限日を待たずに休会申請を出しておく。申請しても有効期限日までレッスンは受けられ、気が変われば最終日まで取り消せます。ただし無料体験期間中の申請は取り消せず、初月特典で入会した人には「取り消せない」旨の別記載があります(前述)。
- 契約時に受け取った書面・メールは保存する。特定継続的役務提供に該当するケースでは、書面の記載内容がクーリング・オフの起算日を左右します。
よくある質問
Q. 旅行で2週間レッスンを受けられません。その間だけ止められますか?
A. できません。公式は「契約期間中にプランを一時休止することはできません。」と明言しています。対応としては、有効期限日をもって一度休会し、戻ってから再入会する形になります。8ヶ月プランの場合はこの「有効期限日」が8か月後なので、それまで休会自体ができない点に注意してください。休会中の料金は発生せず、再開期限もないので、レッスン履歴やレッスンノート、お気に入り講師一覧を引き継いだまま再開できます。ただし使っていたクーポンの割引は休会で無効になり、再入会時には適用されません。
Q. 「休会」と「退会」は結局どう違うんですか?
A. 休会はDMM英会話の課金を止める手続き、退会はDMMアカウント自体を削除する手続きです。退会するとレッスン履歴などが消えて復活できず、DMM英会話以外のサービスの購入履歴や残っているDMMポイントも使えなくなります。しかも退会は「無料会員(チケットトライアル・プラン未入会)、休会申請中、または休会中」の状態でしかできないので、順番としてはどのみち先に休会申請が必要です。英会話をやめたいだけなら休会で止まります。
Q. 休会申請をしていないのにレッスンが予約できません。勝手に解約されたのでしょうか?
A. 自動更新時の決済が通らず「休会保留中」になっている可能性が高いです。利用規約第7条第4項では、決済できなかった場合は直近の利用期間終了日の翌日から最長7日間、1日1回課金処理が再試行されます。期間内に支払われれば契約は更新され、支払われなければその時点で休会が完了します。原因はカードの有効期限切れ、限度額超過、DMMポイント残高不足などです。なお初月特典を使っている場合は、この意図しない休会も差額請求の対象になると明記されているので、早めに支払い情報を直してください。
出典一覧
- DMM英会話利用規約(第6条・第7条・第8条・第9条・第15条)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 料金プラン(各プラン価格・初月特典の注意事項・8ヶ月プラン)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 初月特典ページ(特典概要・対象プラン・注意事項)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「休会・再入会・退会(アカウントの削除)」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「料金」(課金日・有効期限・クーポン)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「スタンダード毎日1レッスン8ヶ月プラン」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「休会申請の方法を教えてください。」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「旅行や出張で数日レッスンを受講できない場合、その期間休会できますか?」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「休会ではなく退会(アカウントの削除)の方法を教えてください。」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「有効期限の最終日は何時までレッスン可能ですか?」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「無料体験レッスンに有効期限はありますか?」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「無料体験レッスン」(登録の流れ・DMMポイント払い/利用歴のあるカードでは無料体験が付与されない旨)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「休会中にレッスンチケットは使えますか?」・2026年9月6日確認
- DMM英会話 よくある質問「ビジネス英会話オプション」(月額3,000円・税込)・2026年9月6日確認
- DMM英会話 レッスンチケット購入(価格・注意事項)・2026年9月6日確認
- DMM.com 特定商取引法に基づく表示(販売業者・返品の取り扱い方法)・2026年9月6日確認
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」・2026年9月6日確認
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供 Q&A」・2026年9月6日確認
- 消費者庁 特定商取引に関する法律・解説(特定継続的役務提供)・2026年9月6日確認
