povo2.0(ポヴォ)の解約を調べはじめた人が最初にぶつかるのは、たいてい同じ疑問です。基本料が0円なのに、そもそも解約する必要があるのか。使わなければ請求も来ないのだから、放っておけばいいのではないか——という発想は自然です。
結論から言うと、その発想はpovo2.0でだけは通用しません。povo2.0には有料トッピングを一定期間買わないでいると、利用停止になり、さらに30日後に契約が解除されるという規定が、契約約款の提供条件書に文章で書かれています。放置は「無料で持ち続けること」ではなく、「事業者側から契約を切られる方向へ静かに進むこと」です。切られる前にはメールかSMSで予告が届く決まりになっていますが、その通知に気づかないまま契約解除まで進んでしまえば、その電話番号はもう戻りません。もうひとつ、解約そのものについても知っておくべきことがあります。povo2.0には解約を受け付ける電話窓口も店頭窓口も存在しません。公式が「お電話・店頭での対応はございません」と明記しています。
① 解約はpovo2.0アプリ/povo公式サイトの一本道。解約を受け付ける電話窓口・店頭窓口は無い。契約解除料もMNP転出手数料もかからない。
② 放置は解約ではない。有料トッピングを買わない期間が180日続くと「順次」利用停止、そこからさらに30日で契約解除。ただし事前にメールまたはSMSで通知があり、除外条件もあるので、180日ちょうどで自動的に消えるという話ではない。それでも放置し続ければ電話番号は戻らない。
③ 180日の起点は2つある。有料トッピングを一度も買っていないなら「SIMを有効化した日」から、買ったことがあるなら「最後に有効期限が切れるトッピングの、有効期限の翌日」から。ここを勘違いすると計算が丸ごとズレる。
④ 解約は申し込んだ日か翌日に成立し、取り消しはできない。データ残量や有効期限が残っていても返金はされない。
カイくんpovoって基本料0円ですよね。使わないなら、わざわざ解約しないで持っておいてもいいんじゃないですか?
ヤクちゃん解約しようとしたのに、公式サイトに電話番号が見当たりません。アプリからしかできないんでしょうか。
この記事は、povo2.0をやめたい人・他社に乗り換えたい人・「使っていない回線を放置している」人に向けて、povo公式(povo.jp/faq.povo.jp)、KDDIが公開している契約約款・提供条件書、e-Gov法令検索という一次情報だけを読んで書いています。
povo2.0の解約はアプリ/Webの一本道。電話窓口は無く、放置すると180日で利用停止になりうる
まず全体像を1枚にまとめます。povo2.0は「基本料0円」という仕組み上、他社の解約とは前提がいくつも違います。とくに「やめる」と「放置する」が同じ結末に向かう点が、他のキャリアには無い特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 解約の窓口 | povo2.0アプリ/povo公式サイトの「解約・加入手続きのキャンセル」ページからの導線 |
| 電話・店頭の窓口 | 無い(公式:「お電話・店頭での対応はございません。」/「各種送付物や通知において、連絡先電話番号が記載されている場合がありますが、それらの記載に関わらず、お電話では対応しておりません。」) |
| 相談窓口 | お問い合わせチャットサポート(24時間自動応答) |
| 契約解除料 | かからない(公式FAQ:「いいえ、契約解除料はかかりません。」) |
| MNP転出手数料 | かからない(公式FAQ:「いいえ、契約解除料・MNP転出手数料は発生しません。」) |
| 解約が成立する日 | 解約申し込みをした日もしくは翌日(20時〜9時30分の申し込みは9時30分以降に順次処理) |
| 契約開始日当日 | 解約もMNP予約番号の発行もできない |
| 解約の取り消し | できない |
| 認証 | 解約・MNP予約番号発行ともにSMSのワンタイムパスワード認証が必要 |
| SIMカード | 返却不要。自分で破棄する |
| データ残量・有効期限 | 残っていても返金なし |
| 通話トッピング | 日割りにならず満額請求。基本プランの解約で自動的に解約される |
| 放置した場合 | 有料トッピング未購入が180日続くと「順次」利用停止、さらに30日で契約解除。事前にメール/SMSで通知あり。期間内の従量通話料+国内SMS利用料の合計が税込660円を超えているなどの除外条件もある |
| 最終請求 | 解約した月の翌月10日〜12日頃に自動決済 |
出典:(povo「解約・加入手続きのキャンセル」・2026年9月7日確認)、(povo 重要事項説明「povo2.0解約またはau/UQ mobileへの移行の際のご注意事項」・2026年9月7日確認)、(povo 重要事項説明「povo2.0ご利用にあたっての確認事項」・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.925・2026年9月7日確認)
🔑 一次情報を読んで見つかった、効きどころ3つ
① 「基本料0円だから放っておけばいい」は成り立たない。有料トッピングを買わない期間が180日続くと順次利用停止になり、その30日後に契約が解除されうる。これはpovoの営業トークではなく、KDDIが公開している「ベースプラン」提供条件書の「2.(8) 長期間未購入時の利用停止、契約解除について」という項目に書かれた契約条件です。原文はこうです。
povo2.0のSIMを有効化した日※1以降の各日(但し、当該日において、povo2.0のSIMを有効化した日から180日間を経過している場合に限るものとします。)から遡って180日間※2(以下「当該期間」といいます。)に、有料トッピングのご購入※3※4がない場合、順次利用停止させていただきます。※5
KDDI「ベースプラン」提供条件書 2.(8)
・利用停止後30日の間に有料トッピングのご購入がない場合、順次契約解除させていただきます。
KDDI「ベースプラン」提供条件書 2.(8)
・利用停止または契約解除については、事前に povo2.0 のアカウントであるメールアドレス宛またはSMS 宛にその詳細をご通知します。
この短い条文には、読み落としてはいけない限定句が3つ入っています。ひとつめは「但し、当該日において、povo2.0のSIMを有効化した日から180日間を経過している場合に限るものとします」。判定が始まるのはSIMを有効化してから180日が経った日以降で、そこから過去180日をさかのぼって見る、という組み立てです。ふたつめは「順次」。181日目に機械的に止まると読むべき文言ではなく、実際に停止される日には幅があります。みっつめが最後の一文で、何の前触れもなく切られるわけではなく、事前にメールまたはSMSで通知が来ます。公式FAQによれば、その通知の件名は「長期間トッピング未購入による利用停止予告」で、「購入期限等はメールをご確認ください」とされています。povoアカウントに登録したメールアドレスを放置していると、この予告に気づけません。使っていない回線ほど、そのメールアドレスも放置されがちなので、ここが最大の落とし穴になります (KDDI「ベースプラン」提供条件書(PDF)・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.858・2026年9月7日確認)。
なお、利用停止になってしまうと自力での復帰も一段面倒になります。公式FAQは「利用停止期間中は『povo2.0アプリ』からトッピングをご購入いただくことができません。」「有料トッピングを購入されたい場合は、停止解除の手続きをいたしますので、こちらからお問い合わせください。」としています。ただし救いもあって、「契約解除までの間に有料トッピングをご購入いただければ、契約解除は行いません。」とも書かれています。利用停止の通知が来た段階なら、まだ間に合います。ただし猶予は利用停止から30日、しかも停止中はアプリで買えないので、まず問い合わせて停止解除の手続きをしてもらう手間がはさまります。予告メールが届いた時点、つまり利用停止になる前に買っておくのがいちばん確実です。公式も「利用停止の対象となるお客さまには、事前に povo2.0 のアカウントであるメールアドレス宛またはSMS宛に『長期間トッピング未購入による利用停止予告』を順次お送りいたしますので、利用停止前に『povo2.0アプリ』よりトッピングのご購入をお願いいたします。」と、そう案内しています (povo2.0 FAQ No.849・2026年9月7日確認)。
② 180日の起点は1つではない。「SIMを有効化した日」と「最後に切れるトッピングの有効期限の翌日」の2つがある。ここを取り違えると、自分がいつ危ないのかの見積もりが丸ごとズレます。公式FAQ No.904は、対象になる期間を2つ並べて挙げています。「SIMの有効化(開通)から180日間」と「購入したトッピングの有効期限が切れて、いずれの有料トッピングも未適用の状態となってから180日間」です。FAQ No.858も同じことを、「povo2.0のSIMを有効化した日から180日の間、有料トッピングの購入がない場合」「ご利用中のトッピングの有効期限翌日から180日の間、有料トッピングの購入がない場合」と書き分けています。
つまりSIMを開通させたあと有料トッピングを一度も買っていない人は、開通した日そのものが起点です。「まだ一度もトッピングを買っていないのだから、カウントは始まっていないはず」という読み方は逆で、いちばん危ないパターンになります。この点は別のFAQでも念押しされていて、公式は「端末の紛失、未払い等で通話停止となっている期間も、有料トッピングの有効期間が終了している場合、またはSIMを有効化してから一度も有料トッピングの購入がない場合は、長期間(180日間)トッピング未購入の期間に含まれます。」としています。
一方、有料トッピングを買ったことがある人の起点は、購入した日ではありません。公式FAQの説明はこうです。「トッピング未購入期間のカウント開始日は、トッピング購入日ではなく『すべての有料トッピングの有効期限が切れた日の翌日』です。180日間/365日間トッピングをご利用中はカウントされませんのでご安心ください。」。公式が挙げている例は——2026年6月1日に365日トッピングを購入した場合、有効期限は2027年6月1日、カウント開始は2027年6月2日。複数のトッピングを買っている場合は、いちばん遅く切れるものが基準です。公式FAQは「購入されたトッピングのうち、最後に期限が切れるトッピングの有効期限の翌日から180日間トッピングのご購入がない場合、長期間(180日間)トッピング未購入による利用停止の対象になります。」と説明しています。どちらの起点にせよ、実際の猶予は「起点から約210日(180日+30日)」と見ておくのが安全です (povo2.0 FAQ No.904・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.858・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.864・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.896・2026年9月7日確認)。
③ 「除外される条件」は狭い。通話やSMSを少し使った程度では回避できない。提供条件書の注記※5は、除外条件をこう限定しています。
※5 当該期間内に、国内通話料と国内 SMS 利用料その他所定の従量料金の合計額が税抜額 600 円(税込額 660 円)を超えている場合、または当該期間に当社が指定するプリペイドコード等の利用がある場合を除きます。(…)ただし、長時間通話など、利用停止までに当社の設備で従量料金の発生が確認できない場合があります。
KDDI「ベースプラン」提供条件書 2.(8) 注記5
povo2.0の国内通話料は税込22円/30秒、国内SMS送信料は税込3.3円/通(全角70文字までの場合)です。税込660円を「超える」ためには、通話だけなら15分を超える計算になります。「たまに電話しているから大丈夫」という感覚は当てになりません。さらに公式は、注記の最後で「利用停止までに当社の設備で従量料金の発生が確認できない場合があります」と留保まで付けています。狙って回避する使い方には向きません。もうひとつの除外ルート、KDDIが指定するプリペイドコード等についても同じです。公式FAQは「上記コードをご利用の場合も、ご利用コードの有効期限翌日から180日の間、有料トッピングの購入がない場合は、順次利用停止となります。」としています。コードで一度リセットしても時計が止まるわけではなく、そこからまた180日を数え直すだけです。 (KDDI「ベースプラン」提供条件書(PDF)・2026年9月7日確認)、(povo 重要事項説明「povo2.0ご利用にあたっての確認事項」・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.858・2026年9月7日確認)。
「これはカウントを止められるのか」と迷いやすいものについて、公式の回答を並べておきます。
| やったこと | 180日カウントの扱い(公式FAQ) |
|---|---|
| povoガチャや少額の有料トッピングを買った | 対象外になる。「トッピングの金額に条件はなく、有料トッピングであれば金額は問いません。」ただし同FAQは「povoガチャ等の別途特典が届くトッピングを購入した場合、購入時に即時適用となるデータ分の有効期限後から、有料トッピング未購入期間のカウントが始まります。」とも注意している(No.2689) |
| プロモコードでデータボーナスを受け取った | 対象外にならない。「『プロモコード』の使用により適用される『データボーナス』は有料トッピング購入扱いにはなりません。」(No.1371) |
| au PAY(auかんたん決済)を使った | 対象外にならない。「いいえ、au PAY(auかんたん決済)の利用は180日間トッピング未購入による利用停止の対象外となる条件には含まれません。」(No.1377) |
| 未払いなどで通話停止になっている | 停止中もカウントされる。「はい、有料トッピングの未購入期間としてカウントされます。」(No.864) |
| 「データ専用」プランを使っている | 同じく対象。「はい、トッピング有効期限の翌日から180日以上有料トッピングの購入などがない場合、メール等にて事前にご連絡のうえ、利用停止・契約解除となります。」(No.238) |
出典:(povo2.0 FAQ No.2689/No.1371/No.1377/No.864/No.238・いずれも2026年9月7日確認)
💣 「解約しなくていい」という誤解が、高くつく3つのケース
基本料0円だから持ち続けても損はしない——この前提が崩れるのは、次の3つのときです。
1. 電話番号を失う(そして取り消せない)
放置の末に契約解除されると、当然その電話番号は使えなくなります。自分から解約する場合も同じで、公式は「解約のお手続きを実施するとお持ちの電話番号がご利用いただけなくなります。」「同じ電話番号を引き続きご利用の場合には、au/UQ mobileへの変更や他社へのMNPを実施してください。」と案内しています。そして「povo2.0では、解約のお申し込みを取り消すことはできません。」とも明記されています。銀行やSNSの二段階認証にその番号を使っているなら、切られる前に移し替えが必要です (povo2.0 FAQ No.925・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.669・2026年9月7日確認)。
2. 「持っておくだけ」の回線が増えると、次の契約で3,850円(税込)かかる
povo2.0は通常、契約事務手数料がかかりません。ただし例外があります。重要事項説明はこう書いています——「<過去に1年以内に同一名義でpovo2.0を累計5回線以上※1お申し込みされたことのあるお客さま>※2※3・税込3,850円の手数料がかかります。」。
ここで効いてくるのが注記です。「※1 お申し込み手続き中の回線、au/UQ mobileへ変更済み回線、および解約済み回線を含みます。解約済み回線には、povo2.0通信サービス契約約款第13条および『ベースプラン』提供条件書2.(8)に基づく当社からの解約回線も含みます。」——つまり、放置して切られた回線も、この5回線のカウントに入ります。注記1にはもう一文続きがあって、「累計回線数はKDDI/沖縄セルラーで合算します。」とされています。副回線として気軽に作っては放置し、という使い方を繰り返していると、あるとき新規契約で手数料が発生します。
ただし全部が引き金になるわけではありません。注記2は「当社からの解約回線について該当する場合、この手数料がかかります(povo2.0通信サービス契約約款第13条第3項による解約の場合を除きます)。」としています。ここで除外されている第13条第3項を約款で確かめると、「当社は、povo2.0契約者が当社と締結しているpovo2.0契約及び他の携帯電話サービスにかかる契約の合計が5を超えていることを確認したときは、その締結した順序に従い5を超えているpovo2.0契約について、povo2.0サービスの利用停止をしないで解除することがあります。」という条文でした。KDDI側が「5回線を超えているから」と切った回線は手数料の引き金にならない一方、180日放置で切られた回線は引き金になる、という書き分けです (povo 重要事項説明「povo2.0ご利用にあたっての確認事項」・2026年9月7日確認)、(KDDI「povo2.0通信サービス契約約款」(PDF)第13条・2026年9月7日確認)。
3. 通話トッピングは、放置していても毎月課金され続ける
「基本料0円だから請求ゼロ」が成り立つのは、継続課金のトッピングに入っていない場合だけです。公式FAQは「お客様ご自身で解約のお手続きを行わない場合、自動で継続されます。」としています。通話かけ放題・5分以内通話かけ放題・留守番電話サービスのトッピングは、解除しない限り毎月請求されます。皮肉なことに、これらに入っていると180日カウントは進まない(=有料トッピングを買っているとみなされる)ので、使っていないのに課金だけが続く状態になり得ます。公式も「自動継続される有料トッピング(通話トッピング・サポートトッピング)は、解除されない限りトッピングを購入しているものとみなされます」と説明しています (povo2.0 FAQ No.426・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.904・2026年9月7日確認)。
✅ 解約の手順
povo公式の「解約・加入手続きのキャンセル」ページには、出口が3つ並んでいます。「povo2.0からau/UQに変更の場合」「povo2.0から他社へMNPする場合」「povo2.0を解約する場合(加入手続きのキャンセルもこちら)」です。番号を残したいなら解約ではなくMNPまたはau/UQへの変更を選びます。先に解約してしまうと番号は戻せません。なお「データ専用」プランの場合、公式FAQは「『データ専用』プランをご利用の場合、MNP予約番号で他社へ転出いただくことはできません。」としています。
povo2.0には、その日は解約もMNP予約番号発行もできない、という条件がいくつもあります。公式FAQが挙げているのは、契約日当日/SIM再発行の有効化当日/eSIMクイック転送当日/迷惑SMSブロックのON・OFF操作当日/暗証番号設定当日/通話停止解除当日/留守番電話トッピングの購入日/同トッピングの解約適用日(解約申し込みの翌月1日)、そして「SIM再発行手続き中」「通話停止中」「未払い料金がある」場合です。公式は「解消後、もしくは翌日以降に再度お手続きください。」としています。
重要事項説明は「解約手続きには認証コード認証が必要です。ご利用端末にてSMSが利用できない場合、別途SMSが利用可能な端末にSIMカードを挿入して解約手続きを行って下さい。」としています。eSIMの場合は、SMSを受け取れる端末でeSIMを再発行・設定してから手続きします。認証用SMSは、解約しようとしているその電話番号宛に届きます。すでにSIMを削除してしまった人は、先にSIMを再発行する必要があります。
ここは手続き後には戻れないポイントです。公式は「解約後は、povo2.0アプリにログインできなくなるため、請求書が必要な場合は、解約前にアプリよりダウンロードをお願いいたします。」と案内しています。忘れた場合は請求書発行申込フォームから申し込むことになり、後日メールで送られてくる流れになります。解約した瞬間にアプリが使えなくなるので、経費精算などで明細が要る人は先に手を打ってください。
重要事項説明は「『povo2.0アプリ』より各種お手続き、契約内容の確認・変更、解約を承ります。」としています。公式サイト側からも、解約ページの「解約・MNP転出のお手続きに進む」から同じ手続きに進めます。解約が成立するタイミングは「解約申し込みをされた日もしくは翌日にご契約を解除します。なお、解約をした時点からサービスのご利用ができなくなります。」で、「20時~9時30分の間に解約申し込みされた場合は、9時30分以降に順次解約処理いたします。」という但し書きが付いています。
公式FAQは「povo2.0を解約した月の通話・SMS等のご利用料金は、ご利用時に登録されていたお支払い方法で翌月の10日~12日頃に自動決済されます。」としています。別のFAQでは「解約/MNPをしたのに請求のメールが届くのはなぜですか?」という質問に対し、継続購入トッピング・通話料金・SMS送信料金・auかんたん決済について「解約/MNPした月の翌月が最終請求となります。」と答えています。解約と同時に登録クレジットカードを解約すると、決済できなくなります。
出典:(povo「解約・加入手続きのキャンセル」・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.1976・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.239・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.750・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.2610・2026年9月7日確認)
🔁 MNP転出:ワンストップと予約番号、2つのルートがある
番号を持って他社へ移る場合、povo2.0側の動きは乗り換え先が「MNPワンストップ」に対応しているかどうかで変わります。povoの重要事項説明には、転出時のワンストップについてこう書かれています。
●移転先事業者でのMNP申し込み開始後、「povo2.0」で解約予約を完了した場合、5日以内に移転先事業者でのお申し込み手続きを完了させてください。
povo 重要事項説明「povo2.0解約またはau/UQ mobileへの移行の際のご注意事項」
●移転先事業者でお申し込み手続きを中断した場合は、その再開にあたり「povo2.0」で解約予約のキャンセル手続きが必要となる場合があります。
ただし、povo2.0から転出するときにワンストップが使える相手先事業者の一覧は、povo公式に見当たりませんでした〔未確認〕(確認範囲:povo.jp の robots.txt に記載された日本語サイトマップ系統から抽出した2,116件のURL、解約・MNP関連ページ、povo「乗り換え(MNP)」ページ、faq.povo.jp のサイトマップに載っているFAQ全546件)。なお、povoが公開しているワンストップ対象事業者の一覧は「他社からpovoへ乗り換える側」のもので、転出側の一覧ではありません。乗り換え先の公式ページで対応状況を確認するのが確実です。
同じページには、MNP予約番号を使う従来ルートについても書かれています。「MNP予約番号の有効期限は予約日を含めて15日間です。有効期限を過ぎてもpovo2.0は自動解約になりません。」——ここは安心材料です。予約番号を取っただけでは解約になりません。公式FAQも「『MNP予約番号の発行』手続きでは解約にはなりません。移行先との契約(回線切り替え)が完了した時点で当社の契約が解約となります。」と念を押しています。気が変わったときは、期限切れを待つか、povo2.0アプリの「契約管理」→「MNP予約番号の取り消し」から自分で取り消せます。
| 解約(番号を手放す) | MNP転出(番号を持って他社へ) | au/UQ mobileへ変更 | |
|---|---|---|---|
| 入口 | povo2.0アプリ/公式サイトの解約メニュー | 公式サイトのMNP予約番号発行メニュー、または乗り換え先でのワンストップ申し込み | au/UQ取り扱い店、auオンラインショップ/UQ mobileオンラインショップ |
| 手数料 | 契約解除料なし | MNP転出手数料なし | 公式FAQ:「店頭でのお手続きでは4,950円、オンラインでのお手続きでは3,850円の手数料がかかります。」(税込・税抜の明記なし〔未確認〕) |
| 契約が終わるタイミング | 申し込んだ日もしくは翌日 | 移転先の手続き完了と同時に自動解約 | 移行手続きの完了時 |
| MNP予約番号 | ― | 有効期限は予約日を含め15日間/発行申し込みは24時間可(番号の通知は7時〜21時30分) | au/UQ取り扱い店での手続きなら不要。オンラインショップなら必要 |
| 電話番号 | 使えなくなる | 引き継げる(データ専用プランは不可) | 引き継げる(データ専用プランは不可) |
MNPで他社に移った場合の扱いも公式に書かれています。「移転先事業者の手続き完了と同時に、povo2.0は自動解約となります。ただし、povo2.0ご利用料金のお支払いに滞りがある場合は移転手続きをお断りする場合がございます。」「自動解約となるのはMNP手続きでご申告いただいた回線のみとなります。その他の回線は自動解約となりません。」——複数回線を持っている人は、移した1回線以外は残ったままになります。残った回線はそのまま180日ルールの対象なので、いらないなら別途解約が必要です。
なお、支払いが滞っているとMNPそのものが止まる点は、契約約款にも同じ趣旨で書かれています。「契約者がそのpovo2.0契約を解除しようとする場合であって、MNP又は番号移行を希望するときは、契約の解除に先立って、当社が別に定める方法によりその旨を申し出ていただきます。ただし、契約者がその契約に係る料金その他の債務の支払いを現に怠り、又は怠るおそれがある場合は、この申出を行うことはできません。」 (KDDI「povo2.0通信サービス契約約款」(PDF)別記2・2026年9月7日確認)
⚠️ よくあるつまずきポイント
解約ボタンを押してもエラーになる
povo公式FAQには、解約・MNP予約番号発行ができない条件がまとめて列挙されたページがあります。前掲のSTEP2の一覧がそれです。「当日」系(契約日当日、SIM再発行の有効化当日、eSIMクイック転送当日、迷惑SMSブロックのON/OFF操作当日、暗証番号設定当日、通話停止解除当日)と、「状態」系(SIM再発行手続き中、通話停止中、未払い料金がある)に分かれています。思い当たる操作を今日した記憶があるなら、翌日にもう一度試すのがいちばん早い解決策です。該当しない場合について、公式は「上記に該当しない場合はpovoサポートまでお問合せください。」としています (povo2.0 FAQ No.1976・2026年9月7日確認)。
認証コードが届かなくて先に進めない
povo2.0はアプリへのログインにもメールの認証コードを使います。公式FAQは、届かない原因として迷惑メールフォルダへの振り分け、メールアドレスの入力誤り、受信フォルダの容量不足、受信拒否設定の4つを挙げ、Gmailの場合は「プロモーション」タブも確認するよう案内しています。SMSの認証コードについては「認証用SMSは、ご契約中の電話番号宛に送信されます。」「すでにSIMを削除しているなどの理由でSMSを受信できない場合は、アプリよりSIMを再発行し、SMSを受信できる状態にしてから再度お手続きください。」としています。端末が手元に無い・アカウントのメールアドレスが分からない場合は、自力では詰みます。その場合はpovoサポートに問い合わせる、というのが公式の案内です (povo2.0 FAQ No.1380・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.2606・2026年9月7日確認)。
電話で解約したい/店頭で相談したい
povoの重要事項説明の末尾には、こう書かれています。「■povoに関するお問い合わせ お電話・店頭での対応はございません。以下のURLよりチャットでお問い合わせください。」(KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社、2023年8月現在)。もう一方の重要事項説明にはさらに踏み込んだ記述があり、「povo2.0は店頭・電話によるお客さまサポートは行っていないため、auショップ、UQスポット等のau/UQ mobile取扱店、au/ UQ mobileのお客さまセンターでは対応しておりません。」としたうえで、「各種送付物や通知において、連絡先電話番号が記載されている場合がありますが、それらの記載に関わらず、お電話では対応しておりません。」と念を押しています。届いた書類に電話番号が載っていても、そこにかけても解約はできない、ということです。相談窓口はチャットで、公式ページのタイトルは「お問い合わせチャットサポート(24時間自動応答)」です。auショップやUQスポットに行っても、povo2.0回線そのものの手続きはできません。ただし例外があり、povo2.0からau/UQ mobileへ変更する場合だけは店頭が使えます。公式は「povo2.0をご利用中のお客さまでau/UQ mobileへ変更をご希望の場合、au/UQ mobile取り扱い店でのお手続きであれば、MNP予約番号が不要です。」と案内しています (povo 重要事項説明・2026年9月7日確認)、(povo「お問い合わせチャットサポート(24時間自動応答)」・2026年9月7日確認)、(povo「povo2.0からau/UQへ移行する方法」・2026年9月7日確認)。
SIMカードは返さなくていいのか
公式FAQは「SIMカードの返却は不要です。お客さまご自身で破棄をお願いします。」と回答しています。契約約款の第21条にも同じ趣旨が書かれており、「当社からSIMカードの貸与を受けているpovo2.0契約者は、前項の各号に該当する場合、当社の指示に従ってそのSIMカードに切り込みを入れ、これを破棄していただきます。」とされています。返送先を探す必要はありませんが、そのままゴミ箱に捨てるのではなく物理的に切って捨てる、というのが約款上の扱いです。 (povo2.0 FAQ No.1385・2026年9月7日確認)
au IDとPontaポイントはどうなるのか
Pontaポイントについて、公式FAQは「Pontaポイントは電話回線ではなくauIDに紐づいて管理されているため、そのままご利用いただけます。」としています(povo2.0へ変更する際の説明ですが、ポイントがau IDに紐づくという原則は同じです)。ちなみにpovo2.0の利用料金でPontaポイントは貯まらず、支払いにも使えません。
povoアカウントの方は別です。povo2.0アプリ/WEBサイト利用規約の第6条は「povoアカウントは、povo2.0ご契約中は削除することができません。なお、当社は、お客さまがpovo2.0ご解約後、一定期間経過したのちにpovoアカウントを削除するものとします。」と定めています。重要事項説明にも「povoアカウントや請求書などのデータは、一定期間で全て削除されます。必要に応じて、お客さまご自身にて情報の保管をお願いします。」とあります。「一定期間」が具体的に何日なのかは、povoアカウントの削除・データ削除いずれについても公式に日数の記載が見当たりませんでした〔未確認〕(確認範囲:povo.jp の robots.txt に記載された日本語サイトマップ系統から抽出した2,116件のURL、うち解約・規約・サポート関連ページ、povo2.0アプリ/WEBサイトご利用規約、重要事項説明の全7ページ、povo2.0通信サービス契約約款PDF、「ベースプラン」提供条件書PDF、faq.povo.jp のサイトマップに載っているFAQ全546件)。必要なデータは解約前に自分で控えるのが確実です (povo2.0 FAQ No.155・2026年9月7日確認)、(povo2.0アプリ/WEBサイトご利用規約・2026年9月7日確認)。
もうひとつ実務的な注意を。重要事項説明は「au PAY(auかんたん決済)(キャリア決済)でお支払いしている有料コンテンツや有料アプリ等は、自動で退会・廃止となりません。機種変更や解約等で不要となる場合は、お客さまご自身にて各サービスサイトやアプリ内で、退会・廃止のお手続きをお願いいたします。」としています。povoをやめても、キャリア決済で払っていたサブスクは自動では止まりません。
契約者本人が亡くなった
この場合だけは、アプリではなく書面での手続きになります。公式FAQは「お手続きの書面をお送りいたしますので、povoサポートまでお問い合わせください。」とし、必要書類として、死亡の記載がある書類(戸籍謄本/全部事項証明書、除籍謄本、住民票、死亡届、死亡診断書、火葬・埋葬許可書のいずれか1点。用意できない場合は香典返し、斎場使用料の領収書、会葬礼状/新聞のお悔やみ欄でも可)と、問い合わせをする家族の本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・在留カードのいずれか1点)のコピーを挙げています。公式は「死亡が確認できる書類の有効期限や発行日については、問いません」としています (povo2.0 FAQ No.660・2026年9月7日確認)。
💰 結局いくらかかるのか
契約解除料・MNP転出手数料:かからない
公式FAQは「いいえ、契約解除料・MNP転出手数料は発生しません。」と明快です。解約ページの注意事項にも「その他解約手数料はかかりません。」とあります。ここは他社と比べても分かりやすい部分です (povo2.0 FAQ No.1181・2026年9月7日確認)、(povo2.0 FAQ No.887・2026年9月7日確認)。
買ったトッピングは返ってこない
ここが実質的な「解約コスト」です。公式FAQは「データトッピング等の都度購入のトッピングは、ご購入時に即時で決済が行われています。解約時に有効期間やデータ残量が残っていた場合でもご返金はできかねます。」としています。別のFAQでは、有効期限の長いトッピングについても「180日間や365日間といった有効期限の長さに関わらず、データトッピング購入後の返金はできません。」と明言しています。重要事項説明にも「ご購入いただいたトッピングおよびpovo2.0回線契約を条件とした割引や特典等については、有効期間が残っている場合もご利用いただけなくなります。」とあります。
つまり、365日トッピングを買った直後に解約すると、残り360日分がそのまま消えます。まとめ買いでお得にするタイプのトッピングは、やめる予定があるなら買わない、というのが唯一の対策です。
月の途中でやめても、通話トッピングは満額
公式FAQの整理はこうです。通話トッピング(通話かけ放題・5分以内通話かけ放題・留守番電話サービス)は「月途中で解約された場合でも日割りにはならず、満額でのご請求となります。」。サブスクトッピングも同じく満額。スマホ故障サポートは「解約前日までの月額料金を日割りでご請求いたします。ただし、2023年7月1日より当面の間、日割り料金を請求いたしません。」とされています(同トッピングは2023年7月31日で新規受付終了)。
なお、基本プランを解約すれば月額のトッピングは自動的に外れます。公式は「基本プラン契約とは別に月額料金の発生するトッピングをご契約されている場合、基本プラン契約の解約をもって自動的に解約になります。」としています。トッピングを1つずつ解除してから解約する、という手間は不要です。 (povo2.0 FAQ No.671・2026年9月7日確認)
そのほか請求されうるもの
- 解約月の通話料・SMS送信料(翌月10日〜12日頃に自動決済)
- 「解約時に請求前のご利用料金が残っている場合、解約後に請求いたします。支払方法は、povoアカウントへご登録頂いているクレジットカード払いとなります。」(重要事項説明)
- 新規契約時の手数料がかかる場合、「新規ご契約時の手数料の請求前に解約された場合も手数料のお支払いが必要です。」(重要事項説明)
- 電話ユニバーサルサービス料・ブロードバンドユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料(公式は「ただし、当面の間、ご請求しません。ご請求を開始する際は、povo Webサイトにてお知らせします。」としている)
- auフェムトセル/auレピータを使っている場合、「返却されない場合、違約金がかかることがあります。」(重要事項説明)
⚖️ 法律の話:povo2.0は「初期契約解除制度」の対象だと公式が明記している
契約したばかりで「話が違う」と感じている人には、ここが本題です。携帯電話・格安SIMの契約は、特定商取引法のクーリング・オフではなく電気通信事業法で守られています。その第26条の3が定めるのが「初期契約解除制度」で、povoではこれを「8日間キャンセル」と呼んでいます。
povoの立場ははっきりしています。重要事項説明は「povo2.0通信サービスは、8日間キャンセル(初期契約解除制度)の対象です。」と書き、契約約款の第12条も条文名を「povo2.0契約者が行う初期契約解除」として、電気通信事業法第26条の3を明示的に引いています。事業者によっては、法律上の初期契約解除ではなく総務大臣の認定を受けた「確認措置」という代替制度を採っている場合があるので、他社の記事の説明をそのまま当てはめないでください。povoについては、povo自身が初期契約解除の対象だと書いている、という事実がいちばん強い根拠です。
条文はこう書かれている
電気通信事業者と第二十六条第一項第一号又は第二号に掲げる電気通信役務の提供に関する契約を締結した利用者は、総務省令で定める場合を除き、前条第一項の書面を受領した日(当該電気通信役務(第二十六条第一項第一号に掲げる電気通信役務に限る。)の提供が開始された日が当該受領した日より遅いときは、当該開始された日)から起算して八日を経過するまでの間(…)、書面により当該契約の解除を行うことができる。
電気通信事業法 第26条の3第1項
読むときのポイントは2つあります。ひとつは「総務省令で定める場合を除き」という限定句。すべての契約に自動で適用されるわけではありません。povo自身の契約約款第12条も同じ構造で、「事業法施行規則第22条の2の7第1項各号のいずれかに該当する場合を除き」という除外を置いています。もうひとつは起算日で、契約した日ではなく「書面を受領した日」、サービスの提供開始がそれより遅ければ「開始された日」です。
そしてpovoの起算日には、他社では見かけない一文が付いています。
●お客さまは、契約書面の受領日又はサービスを開始した日(通信サービスを含むトッピングを購入した場合は、トッピングの最新購入日)のいずれか遅い日から起算して8日以内の期間、契約の解除を行うことができます。この効力は、お客さまが8日間キャンセルのお手続きをしたときに生じます。
povo 重要事項説明「8日間キャンセル(初期契約解除制度)について」
カッコの中を落とさないでください。トッピングを買うと、その最新購入日が起算日になり得ます。契約から10日経っていても、3日前に通信サービスを含むトッピングを買っていれば、そこから8日を数えるという読み方になります。同じ一文は公式FAQ No.582にも載っています。「もう8日過ぎたから無理」と自分で判断してしまう前に、最後にトッピングを買った日を購入履歴で確認する価値があります。
ただし、この括弧書きが載っているのは重要事項説明とFAQで、契約約款第12条には見当たりません。約款のほうは「契約書面…を受領した日又は対象契約に係るpovo2.0サービスの提供を開始した日のいずれか遅い日から起算して8日が経過するまでの間」とだけ定めています。書き方が揃っていないところなので、自分で結論を出さず、povoサポートに「トッピングの最新購入日から数えて8日以内か」を確認してください。期限が極端に短い制度なので、迷った時点で問い合わせを入れ、その日時を記録に残しておくのが安全です。
ただし対象外もあります。重要事項説明は「オートチャージされたトッピングについては8日間キャンセル(初期契約解除制度)の対象とはなりません。」としています。オートチャージで自動的にチャージされた分は別扱いです。
お金の扱いと、「不利な特約は無効」
電気通信事業者は、第一項の規定による…契約の解除があつた場合には、当該契約の解除をした者に対し、当該契約の解除に伴い損害賠償若しくは違約金を請求し、又はその他の金銭等…の支払若しくは交付を請求することができない。
電気通信事業法 第26条の3第3項
ただし、当該契約の解除までの期間において提供を受けた電気通信役務に対して当該契約の解除をした者が支払うべき金額その他の…総務省令で定める額については、この限りでない。
ただし書があるので「一切ゼロ」ではありません。povoの説明もこの構造をそのままなぞっていて、「この場合、お客さまは、損害賠償もしくは契約解除料その他金銭等を請求されることはありません。また、契約に関して当社が金銭等を受領している場合は、当該金銭等を返還いたします。ただし、解除完了までに発生した通話料など、契約解除までに提供を受けたpovo2.0通信サービスの利用料金を請求させていただきます。」とされています。トッピングについても「購入された日(オートチャージ対応のトッピング、各種通話トッピングについては初回購入された日)を起算日として契約解除までにチャージされ、提供を受けたpovo2.0通信サービスの利用料金を請求させていただきます。トッピングは、初期契約解除と同時に解約となります。」と書かれています。
そして、規約に何が書いてあっても覆せない一文がこれです。
前各項の規定に反する特約で利用者に不利なものは、無効とする。
電気通信事業法 第26条の3第5項
さらに、事業者が解除に関することで事実と違う説明をした場合、8日の期間が延びうることも条文に書かれています。povoの重要事項説明も同じ内容を自分の言葉で書いています——「事業者が初期契約解除制度に関する事項について不実の内容を告げたことにより、お客さまが告げられた内容が事実であると誤認をし、これによって8日を経過するまでに契約を解除しなかった場合、本契約の解除を行うことができる旨を記載して交付した書面を受領した日から起算して8日を経過するまでの間であれば契約を解除することができます。」。「8日過ぎたからもう終わり」と自動的に決まるわけではありません——ただし、これは不実告知があった場合に限られます。
手続きの窓口:法律は「書面により」、povoは「povoサポート」
ここは丁寧に切り分けます。法律の条文(第26条の3第1項)は「書面により当該契約の解除を行うことができる」と書いており、第2項は「当該契約の解除を行う旨の書面を発した時に、その効力を生ずる」=発信主義です。一方、povoの契約約款第12条は、「当社に書面を発すること又は当社が別に定める方法により通知することにより」解除できるとし、第2項で「初期契約解除は、povo2.0契約者等が前項に規定する書面を発した日又は通知をした日に、その効力を生じます。」としています。povoは書面以外の通知方法も用意している、という建て付けです。
その実際の窓口はチャットです。povo公式FAQは「8日間キャンセル(初期契約解除)について以下をご確認のうえ、こちらより、povoサポートまでお問い合わせください。その際は、お問い合わせ内容から『04.【利用中】各種手続き』をお選びいただき、『8日間キャンセル(初期契約解除)を希望』とお書き添えください。」と、選ぶ項目まで指定しています。そして「auショップ、UQスポット等のau/UQ mobile取扱店、au/ UQ mobileのお客さまセンターでは承ることができませんので、ご注意ください。」という但し書きが付いています。店舗に行っても受け付けてもらえません。
チャットで話が進まないときのために、法律側のルートも覚えておいてください。第26条の3第1項は「書面により当該契約の解除を行うことができる」と定め、第2項はその効力が「書面を発した時」に生じるとしています。相手に届いた日ではなく、こちらが出した日が基準です。期限が迫っているなら、特定記録や簡易書留など消印と発送記録が残る方法で解除の書面を出しておけば、日付を自分で証明できます。チャットで送る場合も含め、やりとりの日時と内容は必ず記録に残してください (povo2.0 FAQ No.582・2026年9月7日確認)。
納得がいかないまま話が進まないときは、公的な相談窓口を使ってください。消費者庁は「困ったときは、一人で悩まずに、『消費者ホットライン』188にご相談ください。」と案内しており、最寄りの消費生活センター等につながります。なお電気通信事業法第27条は、事業者に対し「利用者からの苦情及び問合せについては、適切かつ迅速にこれを処理しなければならない」と定めています。チャットで話が進まないことそのものを相談材料にして構いません (消費者庁「消費者ホットライン」・2026年9月7日確認)。
📗 まとめ:povo2.0でいちばん高くつくのは「決めないこと」
povo2.0の解約手続き自体は、他社と比べても軽い部類です。契約解除料もMNP転出手数料もなく、SIMの返却もいらず、申し込んだ日か翌日には終わります。引き止めの電話もかかってきません——そもそも電話窓口が無いからです。
難しいのは手続きではなく、判断のほうです。「基本料0円だから、決めずに持っておく」という選択肢は、povo2.0では実質的に存在しません。起点は、有料トッピングを買ったことがなければSIMを有効化した日、買ったことがあれば最後のトッピングが切れた翌日。そこから180日で順次利用停止、さらに30日で契約解除です。予告のメールやSMSは届きますが、届く先はたいてい放置しているアドレスです。番号を残したいなら、その前に自分でMNPするか、有料トッピングを買い続けるか、どちらかを選ぶ必要があります。逆に、番号にこだわりが無く使う予定も無いなら、通知メールを待つのではなく自分で解約してしまうほうが、請求も履歴もきれいに閉じられます。
やることは3つだけです。①最後に買ったトッピングの有効期限を購入履歴で確認する(一度も買っていないなら、SIMを有効化した日=開通のお知らせメールの日付を確認する)。②その番号を他サービスの認証に使っていないか洗い出す。③解約するなら、請求書のダウンロードを先に済ませてから手続きする。契約したばかりで納得できていないなら、8日間キャンセルの期限はとても短いので、今日のうちにpovoサポートのチャットへ。困ったら 188 です。
出典一覧
- povo「解約・加入手続きのキャンセル」(解約日は申し込み日もしくは翌日/20時〜9時30分の申し込みは9時30分以降に処理、月額トッピングは基本プラン解約で自動解約、その他解約手数料なし、通話トッピングは満額請求、MNP予約番号の発行受付は24時間・通知は7時〜21時30分、契約開始日にMNP予約番号は取得不可、初期契約解除の対象、請求書は解約前にダウンロード、3つの出口の導線)・2026年9月7日確認
- povo 重要事項説明「povo2.0解約またはau/UQ mobileへの移行の際のご注意事項」(MNP予約番号の有効期限15日・期限切れでも自動解約にならない、MNPワンストップは解約予約後5日以内に転出先の手続きを完了、移転先の完了と同時に自動解約・支払い滞納時は断る場合あり、自動解約は申告した回線のみ、トッピングや特典は有効期間が残っていても利用不可、povoアカウント等のデータは一定期間で削除、au PAYのコンテンツは自動退会にならない、auフェムトセル/auレピータ未返却時の違約金、「お電話・店頭での対応はございません。」)・2026年9月7日確認
- povo 重要事項説明「povo2.0ご利用にあたっての確認事項」(長期間未購入時の利用停止・契約解除の原文、除外条件の税抜600円/税込660円、事前通知はメールまたはSMS、店頭・電話によるお客さまサポートは行っていない旨と「各種送付物や通知において、連絡先電話番号が記載されている場合がありますが、それらの記載に関わらず、お電話では対応しておりません。」、契約事務手数料 税込3,850円と注記1〜3(累計回線数はKDDI/沖縄セルラーで合算)、解約手続きはpovo2.0アプリ・認証コード認証が必要、解約月に生じる料金、国内通話料 税込22円/30秒・国内SMS 税込3.3円/通、8日間キャンセルの起算日と対象外のオートチャージ、ユニバーサルサービス料等は当面請求しない)・2026年9月7日確認
- povo「povo2.0サービスの詳細」(利用停止・契約解除の条件と注記1〜6、SIM未有効化時の起算日、一時中断期間も含む、0GB時は最大128kbps、同一名義5回線超過時の税込3,850円)・2026年9月7日確認
- KDDI「ベースプラン」提供条件書(PDF)(2.(8) 長期間未購入時の利用停止、契約解除についての原文。180日/30日、税抜600円・税込660円の除外条件、料金未払い等で利用停止されている期間も180日に含む、事前通知)・2026年9月7日確認
- KDDI「povo2.0通信サービス契約約款」(PDF)(第11条 契約者が行う解除、第12条 初期契約解除=施行規則第22条の2の7第1項各号に該当する場合を除き、契約書面の受領日又は提供開始日のいずれか遅い日から8日、書面を発すること又は当社が別に定める方法による通知・効力発生日、第13条 当社が行う解除(第3項=契約合計5回線超過分を利用停止せずに解除)、第21条 SIMカードの情報消去及び破棄、第25条 利用停止、別記2 MNP=予約番号の15日間・債務の支払いを怠っている場合は申出不可)・2026年9月7日確認
- povo2.0アプリ/WEBサイトご利用規約(第6条4:povoアカウントは契約中は削除できず、解約後一定期間経過後に当社が削除)・2026年9月7日確認
- povo「povo2.0からau/UQへ移行する方法」(取り扱い店での手続きならMNP予約番号は不要、オンラインショップなら必要)・2026年9月7日確認
- povo「お問い合わせチャットサポート(24時間自動応答)」・2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.925「解約・MNP転出方法を知りたい」(解約すると番号は使えない、契約開始日当日は不可、SMS認証、データ専用はMNP不可、予約番号発行だけでは解約にならない)・2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.1976「解約・MNP予約番号発行時にエラーメッセージが表示され、解約・MNP予約番号が発行できない」(できない条件の一覧)・2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.904「トッピングの購入を一定期間実施しなかった場合、どうなりますか?」(対象になる期間は2つ=「SIMの有効化(開通)から180日間」と「トッピングの有効期限が切れて未適用になってから180日間」、カウント開始日は「すべての有料トッピングの有効期限が切れた日の翌日」、除外条件、自動継続トッピングは購入とみなす、SIM有効化日の確認方法)・2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.896(複数トッピング購入時は最後に期限が切れるものが基準・具体例)/No.858(起点は2つ=SIM有効化日/トッピング有効期限翌日、利用停止予告メールの件名、除外コードの種類とコード利用後も翌日から180日を数え直す旨)/No.849(利用停止中はアプリで購入不可、契約解除までに購入すれば解除しない、利用停止前の購入を推奨)/No.864(通話停止期間もカウント、SIM有効化後に一度も購入がない場合も含む)/No.1371(プロモコードは有料トッピング扱いにならない)/No.1377(au PAYの利用は除外条件に含まれない)/No.2689(povoガチャや少額トッピングでも対象外になる)/No.238(データ専用プランも対象)・いずれも2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.1181(契約解除料・MNP転出手数料は発生しない)/No.887(契約解除料はかからない)/No.669(解約の取り消しはできない)/No.1385(SIMカードの返却は不要、自分で破棄)・いずれも2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.671(トッピング料金の日割りの有無、データトッピングは返金不可)/No.750(解約月の請求と最終請求の時期)/No.404(有効期限の長いデータトッピングも返金不可)/No.2610(解約後も翌月が最終請求)/No.426(通話・サポートトッピングは自動継続)・いずれも2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.1380(認証コードが届かないときの確認手順)/No.2606(SMSが受け取れない場合の対処)/No.801(MNP予約番号の取り消し方法)/No.59(MNP予約番号発行の注意事項)/No.239(データ専用プランはMNP転出不可)/No.800(au/UQへの変更時の手数料)・いずれも2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.660「契約者が亡くなったため、解約の手続き方法を知りたい」(書面手続き、必要書類)/No.155(PontaポイントはauIDに紐づく)/No.158(povo2.0の利用料金でPontaポイントは貯まらない)/No.780(Pontaポイントは支払いに使えない)・いずれも2026年9月7日確認
- povo2.0 FAQ No.582「8日間キャンセル(初期契約解除)の方法について教えてください」(povoサポートで受付、問い合わせ内容の選び方、auショップ等では受け付けない、起算日の「トッピングの最新購入日」の一文、不実告知があった場合の期間延長)・2026年9月7日確認
- e-Gov 電気通信事業法(昭和五十九年法律第八十六号)(第26条の3 書面による解除=初期契約解除制度、第27条 苦情処理)・2026年9月7日確認
- e-Gov 電気通信事業法施行規則(昭和六十年郵政省令第二十五号)(第22条の2の7「書面による解除の例外」=総務大臣の認定を受けた確認措置の制度)・2026年9月7日確認
- 消費者庁「消費者ホットライン」(188)・2026年9月7日確認
※本記事は上記の公式情報をもとに作成した解説であり、個別の契約内容についての法的助言ではありません。料金・条件は変更されることがあるため、手続きの前に必ずpovo公式サイトで最新の内容を確認してください。
