今回は、じぶんクリニックと契約している(していた)方に向けて、現在の状況と今からできる対応についてお伝えします。
本記事は医療行為の効果・安全性について判断するものではなく、契約・解約手続きに関する公式情報および公的機関の情報を整理したものです。
結論から言うと・・・じぶんクリニックは、もう「解約」できる状態にありません。運営会社がすでに破産しているためです。
じぶんクリニックは2024年7月にアリシアクリニックへ統合されて消滅し、その運営会社は2024年12月に破産しています。今できるのは「解約」ではなく、破産管財人への確認と、支払いに関する相談です。
ヤクちゃんじぶんクリニックに何回か通ったところで、急にお店に繋がらなくなりました。解約の連絡もできないんですが、どうすればいいんでしょうか…。
カイくん実は、じぶんクリニックはもう存在していないんです。
2024年7月にアリシアクリニックへ統合され、その運営会社が同年12月に破産しています。
連絡が取れないのは、あなたのせいでも、何かの手違いでもありません。
この記事では、「じぶんクリニックに連絡が取れない」「支払いだけが続いている」という方向けに、公式情報・公的機関の情報をもとに、今の状況と取れる対応をまとめました。
結論:じぶんクリニックはすでに閉院・運営会社は破産済み
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現在の状態 | ブランドとして消滅(2024年7月にアリシアクリニックへ統合)、運営会社は破産(2024年12月) |
| 運営していた法人 | 一般社団法人八桜会(姉妹院アリシアクリニックは医療法人社団美実会) |
| 破産手続開始日 | 2024年12月10日(東京地方裁判所) |
| 破産管財人 | 弁護士 志甫治宣(公式サイトあり) |
| 公式サイト(jibun-clinic.com) | アクセス不可(2026年9月確認) |
| 今できること | 解約ではなく、破産管財人サイトの確認・クレジットカード会社への相談・消費生活センターへの相談 |
「解約したいのに連絡が取れない」という状態の正体は、店舗都合の対応不備ではなく、運営会社そのものが破産しているという事実です。まずはこの前提を押さえておくことが、次の一歩を間違えないために重要です。
(アリシアクリニック破産管財人 公式サイト・2026年9月5日確認)
🔑 「広告費削減のための統合」から、わずか5か月での破産だった
帝国データバンクの倒産速報によると、2024年7月の「じぶんクリニックからアリシアクリニックへの屋号統合」は、当時「さらなる資金繰り改善を目指し広告宣伝費の削減のため」という、いわば前向きな経営施策として説明されていました。
ところが実際には、その統合からわずか5か月後の2024年12月10日、統合先の運営法人(医療法人社団美実会)と、じぶんクリニックの運営法人(一般社団法人八桜会)の両方が、そろって東京地裁から破産手続開始決定を受けています。負債総額は複数の報道で124億円規模、対象となる利用者(債権者)は帝国データバンクの集計で約9万1,800名にのぼります。「統合」は経営再建策というより、経営破綻に至る過程の一部だった可能性が高いといえます。
なお、2021年の開院時のプレスリリースでは運営元が「一般社団法人じぶんクリニック」(東京都港区六本木)と名乗っていましたが、2024年の破産手続き関連資料では同ブランドの運営元は「一般社団法人八桜会」と記載されています。この間に法人名が変わったのか、運営移管があったのかは、今回の調査では確認できませんでした。〔未確認〕
(帝国データバンク 倒産速報・2026年9月5日確認)
💰 結局、お金はどうなるのか
① 契約時のルール上の解約手数料(参考情報)
じぶんクリニックは医療脱毛(特定商取引法上の「美容医療」区分)にあたるため、本来であれば中途解約の際に事業者が請求できる金額には法律上の上限があります。消費者庁の特定商取引法ガイドで確認したところ、施術開始前の解約は上限2万円、施術開始後の解約は「5万円、または契約残額の20%に相当する額のいずれか低い額」と定められています(エステティック区分はこれより低く、開始後は「2万円 or 契約残額の10%の低い方」です)。ただし、これは通常営業しているクリニックが相手の場合の話です。
② 今の状況で問題になるのは「解約金」ではなく「返金・配当」
運営会社が破産している現状では、上記の解約金ルールそのものが実務上意味を持ちません。問題になるのは「まだ受けていない施術分のお金が戻ってくるかどうか」です。破産手続きでは、利用者は基本的に「破産債権者」という立場になり、破産財団の状況に応じて配当(一部返金)が行われる可能性はありますが、金額や時期は本記事執筆時点で確定していません。〔未確認〕破産管財人のサイトでは、財産状況報告書が定期的に更新されており、最新の状況はそちらで確認できます。
クレジットカードで分割払い中の方は、割賦販売法上の「支払停止の抗弁」を主張できる可能性があります。サービスの提供元が破産し、これ以上役務の提供を受けられなくなった旨をカード会社に伝え、残債の扱いについて相談することをおすすめします。個別の可否は契約内容によって異なるため、〔未確認〕の部分はカード会社に直接確認してください。
⚖️ 運営の安定性について
結論としては、じぶんクリニックの運営会社(一般社団法人八桜会)はすでに破産しており、事業を継続していません。姉妹院のアリシアクリニック(医療法人社団美実会)も同時に破産しています。脱毛・美容医療業界は運営破綻が相次いでいる業界で、他社を検討する際にも「今、実際に営業しているか」「運営会社に大きな変更はないか」を契約前に確認する価値があります。
破産管財人によるお知らせは今も更新が続いており(直近では2026年7月時点の財産状況報告書が提出されています)、手続きは長期化しています。会員サイトはすでに閉鎖されていますが、破産管財人サイト内の「会員サイト情報確認ページ」から施術回数等の情報を確認できる仕組みが用意されています。
📗 これから医療脱毛を契約する人へ
契約前に「もしサービスが終了したらどうなるか」を確認しておくのは、消費者庁・国民生活センターも推奨している行動です。今回のじぶんクリニック(アリシアクリニック)のケースは、大手・有名ブランドであっても運営破綻が起こり得ることを示した事例です。
これから別のクリニックを契約する際に知っておくと安心なことは2つです。
1つ目は、前払い金額をできるだけ抑えること。長期プラン・全回数一括払いは1回あたりの単価は安くなりやすい一方、運営会社に何かあった際の未消化分のリスクも大きくなります。
2つ目は、契約直前に運営会社の状況を検索で確認すること。「(クリニック名) 破産」「(クリニック名) 経営」などで検索し、直近の報道がないかをひと目確認するだけでも、今回のようなケースを避けられる可能性が上がります。
よくある質問
Q. じぶんクリニックにまだ契約(回数)が残っています。今から解約の連絡をすればいいですか?
A. 現時点(2026年9月確認)では、じぶんクリニック・アリシアクリニックともに運営会社が破産しており、通常の意味での「解約」は成立しません。クリニックへ直接連絡しても対応してもらえない可能性が高いため、まずは破産管財人の公式サイト(www.aletheia-kanzai.com)の「お知らせ」「よくある質問等」をご確認ください。
Q. クレジットカードの分割払いが残っています。支払いを止められますか?
A. 割賦販売法上の「支払停止の抗弁」を主張できる可能性があります。カード会社に対し、サービス提供元が破産し役務の提供を受けられなくなった旨を伝え、残りの支払いについて相談することをおすすめします。個別の可否はカード会社・契約内容によって異なります。〔未確認〕
Q. 支払ったお金は返ってきますか?
A. 破産手続きが進行中で、配当(返金)の有無・金額・時期は本記事執筆時点で確定していません。〔未確認〕負債総額は124億円規模、対象となる利用者(債権者)は9万人超と報じられており、一般債権への配当は少額にとどまる可能性が指摘されています。最新情報は破産管財人サイトの「財産状況報告書」でご確認ください。
